真昼の淡い微熱

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ひだまりが聴こえる/文乃ゆき

BLカテゴリに入れるのが躊躇われるくらいラブ要素薄いな笑


とても良かった。とても良かった。。!
聲の形』でモヤモヤしてたことが解消されている。
マイクロアグレッションですよ。傷つける側は傷つけるつもりなんてないことがほとんどなんですよ。
サベツって日常の些細なところに潜んでるんですよ。
だから航平が特別繊細だったってわけじゃないんだと思うのだ。
誰でも臆病になる。敏感になる。
太一ですら彼を傷つけるってことが描かれるのも良かった。
「大した話じゃないからいーよ」の線引き。

え、この作者さんBLでセクマイ差別について書いてほしいな。
この温かなセンシティブさで日常の差別を書いてほしい。

あったかいんだよー。
引こうとする相手の内側に入り込める太一あったかいよー。
タイトル、表紙の「ひだまり」、凄くぴったり。


追記。
「聾者が内に塞ぎがちな性格なのはステレオタイプ」って感想見かけた。
あー。そうだね。
恥ずかしい、すみません。それを肯定するような感想を抱いたのだから。
明るく元気な聾者さんを見ているのにね。