真昼の淡い微熱

感想ブログ

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

狗神の花嫁/樋口美沙緒

花嫁もの初めて読んだなー。あーやはりこの作者ストーリーテリング上手いな。余すとこなく、という感じ。おばあちゃんへの想いがきちんと消化されるとか。墨田が最後にまた出てくる、それがテーマを表すシーンになるとか。それでいて引き際もちょうどいい。…

天才は総じてどうしようもない~百鬼カントクと凡人たち~/カサイウカ

イエスリバ詐欺!!快感になって参りました。嘘です。カバー下4コマ仄めかすだけ。とはいえ逆転ありなのかーと思うと。いや主導権は変わらないから特には……。内容、最初のコミカルな雰囲気は好き。四ツ森の異常なポジティブさキャラの濃さ。でもシリアスにな…

高杉さん家のおべんとう8,9/柳原望

相変わらずほのぼのー。途中巻全然読んでないけど大丈夫だった。久留里の実父DNAすごいな。笑地理への絡み方が本当綺麗で興味そそられる。久留里がちゃんと喋るようになって安心した。特に病気みたいに描かれていなかった分ね。

コンプレックスエイジ2/佐久間結衣

炎上した読み切りの再編。ゴスロリ趣味捨てることが成長と思ってるわけではないよ、と読者に示したわけで。いやジェンダー問題については1巻から真剣に取り組んでいたのだし、伝わってはいたけど敢えて母親として本編に組み込むことでどう展開していくか。て…

軍靴のバルツァー7/中島三千恒

ああ……各国の思惑の絡み合いとかだめだ……。時間あるときにまた読み直そう。戦争展開が面白いから、このクーデターどうなるかは気になっているよ。出生の秘密、これがバレてバーゼルラントの立場が危うくなってくんですかね。こんな重大な話、外から見える窓…

進撃の巨人15/諫山創

殺人行為への作品としての後処理好き。よく知ってるわけじゃないけど人殺しいくないとする作品群へのアンチテーゼだろうか。時代性かしらね。アルミンが手を染めたから生きていられる人がいる。利権問題。多分色々晴れたら一気に繋がるのだろう。ヒストリア…

四月は君の嘘10/新川直司

これはアニメと同時に完結したらもう一度読み直したいなー。把握しきれてないなあ。武士の演奏パート凄かった。演奏終わりの指先かっこえええ。良い顔してるし。しかしまだ「友達を好きな女の子」なのか?と思ってしまう。最初はその設定で、公生とかをりは…

暗殺教室11/松井優征

道徳漫画として完成度高いよなーー。傲ったら報いを受けますよ、って。キラキラネームの肯定と改名法もそうだし。体育祭の作戦も面白かったけど理事長息子のスペックなんなんだ。残念感あるけど。

citrus~2/サブロウタ

話題になってたわりに普通というかありきたりというか……。刺激的なのは表紙くらいかー。芽衣はもっと突き抜けてビッチが良かった。どうせ処女でしょ。読み飛ばしてるかもしらんが。た

満ちても欠けても~2/水谷フーカ

あったかい!期待通りだったわ。生放送のラジオってこんな感じなんだ~って。番組編成で度々変わっていく番組思い出して切ない。恋人同士の投稿やりとりがかわいかったー。あと顔が売りのプライド高いアイドル?の話も、電車の中で放送する話も好き。声だけ…

蒼穹のファフナー

EXODUS見る前のまとめ。最初の自分の感想読んでみると、ほんとになんっっにもわかってなくて恥ずかしいなこれ。わりとぼーっとしながら見てたとはいえ二周してその感想か……っていう。いやいやいや一騎が総士しか見てなかったら話成立しないよ。設定は把握し…

蒼穹のファフナー EXODUS~2②

つづき。パンフ読んだけど、石井さんが「一騎は恋愛っていうより人とのつながりを大事にする」と言ってたのが印象に残った。あーだから特段女の子を意識しないのかなーって。いや別にゲイ設定でもいいしそもそも竜宮島ってヘテロノーマティビティの価値観薄…

蒼穹のファフナーEXODUS~2

はああああ。色々言いたいことはあるけどはあああああ。これ5年待ってた人凄いよなあ。感無量だよなあ。試写会は行けなかったが先行上映へ。総士誕生日おめでとう。一番感動したのは「あのファフナーがわかりやすくなってる!」ってとこ笑まー新シリーズだし…

WORKING!!13/高津カリノ

完結だから久しぶりに手に取った~。さらっと読んだけどやっぱ小鳥遊と伊波ちゃんがくっつくとこで終わるのね。伊波ちゃん可愛いよーーやっぱり可愛いよーー。胸ちっちゃいもんね!のとこ笑った。

スイッチウィッチ2/茂木清香

第二世代ってなんなんだっけ忘れた……。百合っぽいなーとはとても思うんだけどミホちゃんとかもいまいちありきたりなんだよなー。そのキャラらしさが見えてこない。そんで若葉がイイコだから。

刻刻8/堀尾省太

うわーーーー!めっちゃ良かっためっちゃ良いラストだった!!佐川騒動が終わり、すぐに迫る緊張感が消え。だから残された者のじりじりした感情がクローズアップされて胸にくる。すなわち樹里の孤独。おじいちゃんの世界が動き出した瞬間の、淀んだ閉鎖空間…

たいようのいえ12/タアモ

母親登場王道シーンからの軽いノリ、流石たいようのいえだし2010年代だ。お父さんのシーン弱いんだよばかーー!もうすっかり近づいている二人。。だからお母さんのことに悩んでも決める。基やみんなに頼ってきたからこそ、一人で決められる。熱い。「基に会…

黒子のバスケ30/藤巻忠俊

ようやく完結ーーー。このウィンターカップがな笑最後はこれしかねーよなそーくるか!って熱いオチで綺麗だった。影が影のまま矢面に立てるって明示してくれる。強さインフレの能力バトル的バヌケは超つまらんので、私黒バスのこういうところが好きだったん…

聲の形7/大今良時

えっこれで完結かよ。まあ……綺麗だったかな。最終巻にして一番素敵な巻だった。将也と硝子の通訳なし会話良かったー!彼らの世界。読者には伝わらないけど伝わる世界。「見せない」演出大好き。バツを取ってみれば誰も将也を嫌ってなんかいない。

LIAR GAME18/甲斐谷忍

複雑だー。時間を気にして読むものではないー。完結巻が出たらまた人間オークションから読み直そう。そしてパターンなぞりながらも緊張感保ってわかりやすく淀みなく綿密に面白い話を作れる技術なんなん……。でも直何回騙されたら気が済むんだ。人間オークシ…

くーねるまるた5/高尾じんぐ

相変わらずほのぼの美味しそう~。しかしよく考えると「日本大好き外国人」「貧乏でも幸福なまいにち」って時代の反映だ。りんごが落ちてくるのを一日中待ってるマルタすげえ。ほんとに「美味しそうに食べる」顔上手いなー。食欲そそられる。

ノラガミ12/あだちとか

いよいよ夜トの過去が明らかになってきたねー。神器の本当の名、神の秘め事を通じて過去から現在へ繋がる流れが自然。スッゴク面白いとは思わなくなったけど安定してるなと。

サード/坂井恵理

おおー。異性愛至上主義を同性愛至上主義にひっくり返す試みの複雑版ですね。主にモノ⇔ポリーについて。そうそうこれもフツウを揺るがす問題提起だわ。だからフツウ価値観に悩んでる人か疑いを持たなかった人に読んでほしいタイプの作品。どっかで聞いたなこ…

お父さんは悩ましい/吉池マスコ

『こけむすまで』。『俺が世界を救う』の続編なのねー。えっ。「ギャー」でフレームアウトだったカプが自然にリバですよ!素晴らしいですね。表題作はTHE王道~。まあだから安心して読める枠かね。初キスのとこどきっとした。揉めることなくあっさりくっつく…

亜人5/桜井画門

おー今巻面白かった。「死なないために人は人を思いやるけど亜人は死なないから心がない」って。理屈と膏薬はなんとやら、っていうの好物でしてねー。しかし佐藤さんこええー。「あんたの手下になってやるよ」的な永井の台詞にうっかりきゅんときてしまった…

戦後少女漫画史/米沢嘉博

文化芸術はいつでも確立と破壊と構築の繰り返しですよね……。面白い。裕福な時代に「不幸」から「幸福の肯定」を描くようになったとか、学園ラブにも「外国など遠い世界」から「日常」へ引き降ろす試みがあったとか。それが物語の矮小化へと繋がり反動でロマ…

夏目友人帳18/緑川ゆき

漫喫で読む時間を割きたいとまでは思えなかったのだが、借りて読んでみるとやっぱり好きなんだよなあ。夏目が成長してる……!バレたのならば仕方ないと一瞬で友人帳と名取に向き合い覚悟を決めてる!かわいいなあ~。夏目と名取の関係が「どっちかが動くとど…

終わりのセラフ6/鏡貴也/山本ヤマト/降矢大輔

細かいこと忘れてるよー。でも大筋わかれば6巻は読める。アニメ化ですねー。見たりはしないかもなー。強い「家族」信仰。嫌いじゃないです。じーんときます。鬼をも御すその一本筋の信仰は脆さと表裏一体ですな。その時がくるなら楽しみ。(個人的にミカが一…

おとぎ話みたい/監督、脚本:山戸結希

結果的に現実逃避のために見たけれども、現実と遊離するような「おとぎ話」、さすがの山戸監督だった。在学中に作ったんだっけ??大枠は少し期待はずれの感。「女は同じ狂い方をする」と発言する監督だから、そして『5つ数えれば君の夢』で「少女」の解体を…

重版出来!4/松田奈緒子

今までで一番良い巻だった。安井さんが悪役でないことも。売れて初めて冒険できる。それを読者が知った後でも、東江さんの安井さんへの印象は変わったりしない。才能への嫉妬、これ、きついな。プロになるのが怖いって感情もなるほどとすんなり入ってくる。…