真昼の淡い微熱

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ケンガイ1巻/大瑛ユキオ

凄い、気持ちいいくらいバッサバサと恋愛至上主義を斬っていくなあ白川さん!!
私がなあ、「ナシ」って思われることを恐れてしまう側の人間だから……痛々しい……。

結局最後までくっつかないのよね?
確かに、恋愛を絶対としないアセクシャルが出てくる作品を求めてはいたけれども、伊賀くん報われてほしいと思う気持ちも拭いきれないあたりに自分の価値観が見えてくるなあ、と。

そのへんの価値観を炙り出される、つらい。
自分がどれだけ世のフツウに縛られているかがわかってしまう。


まるで人に頓着しない気分屋に惚れたが最後だな……。
あしらわれて傷つけられて落ち込んでいたところに明るく話しかけられて舞い上がって振り回されるとか、あーあって感じ。
溺れたなこいつ。待つのは地獄だぞ。かわいいけど。