真昼の淡い微熱

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懲役339年/伊勢ともか

面白かった!
内容的な面白さもさることながら、まず、やはり少年漫画は「輪廻の受容」ではなく「運命の破壊」に走るんだわ!という前世ものとしての面白さ。
「輪廻の受容」を少女漫画的要素のひとつとして捉えていた私の考えが強固になった。
前世もの作品漁り、一昨年あたりにちょろっとやってやめてしまったけど再開しよー。


1巻のラストがあまりに救いがなくて衝撃だった。生まれ変わってまた会おうとは言えない……。
のでエピローグは思わず泣いてしまった。
この作品だからこそこういった手垢まみれのラストの再構築ができる……。

五代目ハロー無双。かっこよすぎる。
「人を殺せない」チンピラだったのが真実を知って怒りで立ち上がる瞬間最高だったね。
「ハローの生まれ変わり」でないと自分を保てなくなるその心理もぞくぞくする。
最期……最期お前……。
レンジマンの焦燥感もわりと好きよ。結局現世で成すことがすべてだよっていう生の理論ね。だからこその死への焦燥がね。