真昼の淡い微熱

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かぐや姫の物語

おおう……こんな、そっか……。
もう公開からかなり経ってネタバレは出尽くす限り受けてしまったのですけどまあそもそも竹取物語とのネタバレとはだけど。
いや……捨丸のところね。ぞっとしたわ。
えっそんな描き方ある?!っていう。
プロットとしてまあ青い鳥的な形で捨丸と感動の再会を果たしました踊りましたけれども月にさらわれてしまいましたの安い恋愛ドラマだって可能性としてはありだったでしょう。
しかし端からそれを蹴飛ばすテーマであって……。
「男と結ばれる不幸」をひとつずつ潰していくそして最後に捨丸のその場限りの盛り上がりと無責任さ。ご丁寧に妻子持ち。
翁も完全善意なのがまたね。

かぐや姫の声すごい意志が通って凛としていて好き。死にます。の揺らがなさ。
線は平安和風をイメージしてるのに絵柄全体で見るとかなり洗練された現代的になるのふしぎだなあと思った。