真昼の淡い微熱

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とある結婚/熊鹿るり

いま百合漫画をがんがん読んでいるのでその中の一冊としてDLした。
そしたらうっかりセクマイ問題色の強い漫画を手に取ってしまったようだ。


……つらくて泣きじゃくった……。
セクマイ漫画としての切り口はありがちではある。
よくある差別描写に、よくある心情描写。
だけど今そのありがちな棘に滅入るほど弱ってるから……。
去年ヘテロセクシズムのトラウマを掘り起こされてからずっとその恐怖に向き合いつづけていて、一橋の事件やらなんやらでいっそう駄目になって、いちいち縮み上がる心臓を宥めていたところに、これを読んだのだ。
同性愛ってなんでこんな目に遭わなきゃいけないんだろう異性とならすんなり許されることがなんでできないんだろう自分すら保てなくなるんだろう自分を責めなきゃいけないんだろう。

もうたくさんだ。

そうだね。
せめてもの慰めとしてのラストページふたりのキスは、幸せだなあと思った。
幸せだなあ。

あとコニーのキャラがいることによる展開はわりと好きだ。