真昼の淡い微熱

感想ブログ

進撃の巨人21,22巻/諫山創

2巻まとめて読んだんだけど読むまでよくネタバレに出くわさなかったな。よかった。

「そうか……」「そうかよ……」「そうか」。
と言った。

そうか。
うん。
そうだね。自由は。自由は?

ひっでえ話だ。ひでえ話だ。
しかし海に到達した。自由は犬に食われると知った。
目的は? ねえ目的霧散した?
主人公が最初に目標を立てて、しかし本当の世界を知って目標の無意味さを痛感しアイデンティティを確立、真の目標を立て直す、という流れは完全に王道なのに。
本当の世界を知るまでに氷山の一角に過ぎぬ世界の残酷さをどれだけ味わわされどれだけ犠牲を払ったよ。
マーレのある大陸に拘る必要ないのではと思ったけど孤島だし早々海渡れなかろうし結局難民になっても問題山積みだろうし正体隠してもいられないだろうし巨人化する脅威に周囲を脅かしながら生きることになるんだろ。


いやもうほんとあの、アルミン重……。
いやなんかまあ20巻の時点で巨人化する可能性もなくはないと、想定はするでしょ。したけどこれはねえだろ。
ねえだろ……。いやねえわ。
誰も考える余裕なんかないのに誰もが私情を背負ってそんな、新米くんだってエルヴィンに希望を見いだしたから生を与えたかったわけではないんだ。
ベルトルトの最期きついな~。あんな死に方あるかよ。寸前まで友情への憐憫すら抱いてたのに。

はーー臆面もなく結婚願望を語るユミルと受け流すヒストリア最高……。
突っ込みが入らない……。