真昼の淡い微熱

感想ブログ

憂鬱な朝/日高ショーコ

読み返し。

★暁人が家政やるようになって桂木が鬱屈するシーンな、あれ暁人に仕事取られたからだと漠然と思ってたが、違うか
自分の積み重ねてきたものに意味がなくなる恐怖からじりじりしてんのか
「何者でもなくなる」恐怖
だから暁人に執心されて「誰にも渡さない」と言われ居場所を確保する安心感を得るし、「教えてくれたこと全部大切なことだったってわかる」と言われ思わずキスしちゃうくらい報われたのが嬉しかったし、それが「沢山のものを貰いました」に繋がるのか

★事後桂木が佐条家について訊いたのって、「こんなに私を求めてるけどまさか他の女になびいてやいませんか!?」という確認だったりして……お前だけが好きだよという証言を得るための桂木のこずるさ……

★「お前の望み通り何でもするから」これが複雑な桂木。先代の望みを叶えようとして、その思い描いてた全てが廃された自分と重ねて案じてるのか。

★自分の暁人への好意を侮辱されたと感じたから「久世の気持ちも利用しようとしてる」発言に腹が立つ?
「(暁人の)気持ちは関係ない」と自分に言い聞かせる→全ては久世のためとはいえ暁人様の気持ちまでは利用してません!好かれて私が気持ち良いだけです!……じゃ、ないわな。んー。
→関係ないはずなのよ


★「名前呼んで」呼んでくんないから桂木コールか! 自分が望むことをやるっつー

★「僕も嘘は上手くないけどお前だって酷い」これ、桂木が「根岸に誰もいなかった」と雨宮と会ってたこと隠してたことか。てっきり暁人を騙してきたこれまで全てのことかと