真昼の淡い微熱

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母性/湊かなえ

うわあ……
なんつーか。



読ませる、先が気になる構成、好き。
木蓮編紫苑編みたいな構成も大好きだかんね!
あああのときこいつは本当はこう考えてたのにこう受け取られてたのか!という。
娘が自分の分身でないことが辛かった、とか、もう、うわあですよ。
毒親の。さ。

もう虐待連鎖する未来しか見えないよね。何も解決してないし。読者の想像にお任せしますエンドだが。
サバイバーの方の「ACは必死に羅刹を止めようとしてる」がぐっときてるからさ。
連鎖仄めかすというか、代々受け継がれていく描写は、酷とも、ある種事実とも、でも偏見とも無情すぎるとも言える。

あとやっぱ母の暴力描写はいらねえなって思う。
言動で充分娘を苦しめてるの伝わってくるのにわざわざそんなわかりやすい「虐待」にしなくてもと。残念。
最後の首絞めも、暴力ないほうが効いたんじゃねえの。


「清佳!」は、鳥肌よ。好き。こういうの。
でもこれで全てが許されたわけではないのが嫌味っつーか。