真昼の淡い微熱

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甘い棘の在処/萩野シロ

絡みシーン多すぎだよ!
いらねえだろそんなに!
うんざり!
そのくせ心理描写少ないから意味わからんー。
敦の感情、まあ、わかるんだけど、表に出さないから好きって言われてもな。

過去は大事だろ。
過去のこともっと書けよ。
6年もそうやってきたってことは、色々な情が交わされてきたことだろう。
互いに恋愛感情の行き場がなくなっていたんだろう。
それを情報少なに想像だけさせるのは、この場合、怠慢だと思う。
達也が以前どれほど酷い人間であったか曖昧だから、これじゃ折角記憶喪失させたとしてもあまり過去の奥行きが見えないから今現在との空気の違いやそれによる戸惑いや齟齬がわからないよ。

達也の「好き」で溶解してしまうようなギリギリの関係がどんな重みを持っていたか、書きようによってはとても好みな話であったろうに、残念。
告白のあとの堰が切れたようなキスは、萌えたの。
だからこそそれまでとそれからの敦の逡巡や憎悪や恋情の萌芽は描いてほしかったところ。