真昼の淡い微熱

感想ブログ

ぼうや、もっと鏡見て/樋口美沙緒

ふーむ。

ああ、きゅんときましたね。
俊一に「正しさに従う人間」という印象があまりなかったけど、他の、望を傷つける怖さみたいなものは感じ取れて、主にそっちでキャラ理解した。
キスして勃っちゃってそそくさ帰るとか、その焦らせ方好きです~読者が焦れます~。

まあお前なんで強姦したのっていうとこが一番意味不明。
なんだかな。
しかもそこで言葉責めしちゃうの冷めるな~。望のこと大事に思ってんじゃないのかよ。
好きと言えない恐怖感は、青臭くて可愛いなと思うけども。
だからこそ腹くくったあとは「恋人ばか」で、ってのは大好物でーすよー!
肝心の告白シーンは盛り上がりに欠けたかな。
もっとドラマチックがよかった。

うふふ、あっさり小説家として成功しちゃうのはやっぱり嫌いなんだな。
経済力つけとかな生活できなくなるぞ、と現実的に考えた結果なんだろうか。

あとはやっぱ小道具とか脇キャラの使い方が上手いよね。
マンボウとか好き。