真昼の淡い微熱

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重版出来!4/松田奈緒子

今までで一番良い巻だった。
安井さんが悪役でないことも。売れて初めて冒険できる。
それを読者が知った後でも、東江さんの安井さんへの印象は変わったりしない。

才能への嫉妬、これ、きついな。プロになるのが怖いって感情もなるほどとすんなり入ってくる。
それでその中田に自分の漫画で泣かれて「救い」になる。中田は、幼い頃漫画に救われていた。漫画の持つパワーを信じてる、その強さが凄いんだ。
現実は嫉妬相手が自分を見てくれずに終わることが大半なんだろうけど、漫画のパワーの前にはね。
中田の汲み取る才能に言及して説得力もあるし。

体調管理大変だろうな……。
生理のこと、結婚出産のことまで描くのは正直女性作家だからできることですね。
男性だって描けるけど、描きたいこととしての比重は軽くなるから。
家事を自然に男性がやってる描写も。