真昼の淡い微熱

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刻刻8/堀尾省太

うわーーーー!
めっちゃ良かっためっちゃ良いラストだった!!

佐川騒動が終わり、すぐに迫る緊張感が消え。
だから残された者のじりじりした感情がクローズアップされて胸にくる。
すなわち樹里の孤独。
おじいちゃんの世界が動き出した瞬間の、淀んだ閉鎖空間をやっと抜け出した実感凄かった。
長い長い、気が遠くなるほど長い一瞬を。
あれ、もしかして樹里後ろからは襲わなかった??
だったら泣ける。

そしてノートの白紙!
うわあって。
パートさんへの気遣いも、子供への不安も。正気でいる必要あるのかなって募っていく樹里の描写が鮮やかだ。

そして最後に揺れる真のひよこがもう。良いラストだった。
番外編無料ってどういうこと!? 読むよ!