真昼の淡い微熱

感想ブログ

蒼穹のファフナー

EXODUS見る前のまとめ。

最初の自分の感想読んでみると、ほんとになんっっにもわかってなくて恥ずかしいなこれ。
わりとぼーっとしながら見てたとはいえ二周してその感想か……っていう。

いやいやいや一騎が総士しか見てなかったら話成立しないよ。
設定は把握しきれなかったにしても主人公の心情すら正しく汲み取れなかった私って一体。
あのローンドック狂いの中身は「戻らぬ命が与えた重圧に息もできない」なのに。ていうか「責任の重たさに熟れ落ちて土に還る」ってね……。
(あれいや一応把握はしてたらしい……一応。)

総士が島と一騎どちらかを選ぶなら一騎を信頼してるので島を、で一騎はそれをショックに思うみたいな解釈してたけど違うなー。一騎も総士を信じて受け入れるわなー。

終わりに不満があるっていうのは、もーほんと、ちゃんと見てなかった証拠で。
北極海ミールが逃げるのを一撃であっさり破壊したとか。マークザインの威力なめてたし真矢の狙撃力もわかってなかった。
最後にいきなり甲洋が出てご都合展開と思ってたとか。いや甲洋そこにいたよ……。
まあ乙姫の「怖いよ」が尺不足なのには感想変わりないけど。
ただそれも、島のコアが「お母さん」であるのはまあ当たり前のことで。そもそも初めての言葉が「お母さん」なんだし伏線は散らばっていた。
それでも、13の女の子がお母さんって設定の気持ち悪さは拭えないが。ここはスタッフへの愚痴。

フェストゥムおいしそうだよね」って自分の感想に笑った。そういえばずっとそう思っていたわ。


15話で、乙姫が一騎の頬に手をあてたの、個である証を確認したんだろうな。だから一騎は真矢の頬に。このたらしめ。そして乙姫の影響力よ。
なので帰ったら総士にもやってるわよあいつ。でもキスはしてない。個を確かめるだけ。

ファフナーは男性原理と女性原理の和解の物語なわけで、すると「対話が個である証」っていうのは面白いなと思うんだけど、これが私の宗教的無知による理解だったらと思うと不安だな。
でも「分化するから対話という偶然の包括?ができる」っていう和解だよ、ねえ……。
存在と無は対立軸で、それが男性原理的見方。そしてフェストゥムにはまずそれを教える。そして次に存在と無の循環を、次に誕生を教える……。即ち女性原理的見方。なにもないところにこの二つを与えることで和解させる。
「一騎、ひとつになろう?」の半フェストゥム総士は、無。無とはひとつのユートピアだった。しかしフェストゥムが誕生を理解したから、無は新たな始まりとなった。シャングリラへの。ここまで行けるアニメって他にあるのかしら。

しかし本当に不親切なアニメですこと!
前半は言わずもがなだけど、後半も前半のツケしか返せず、一行で設定説明ですから……。
全部の設定が重大なのに一度きりの説明のみって、え、わからなくて当然ですよね??
大事な設定なら話として繰り返すべきだよね。本当に全部大事だから繰り返せなかったのはわかるけど。
ほんと何でこのアニメで説明台詞を排除しようと思ったのだ……。
あまつさえキャラの呼び名を統一しないからまずそこの把握を優先させるに決まってるじゃない……。
大人組は全員名字呼びで構わなかったと思うの。大人の苦悩はそれでも伝わる。

もーう、ぼーっとしながら見て、画面を見ないこともしばしばで、ってやってたら二周しても私の頭じゃ10%程度しか把握できなかった。だって一周目フェストゥムに種類あること、総士の傷跡すらわかってなかったんだよ?! 自分に引くわ。今やっと85%くらいな気がする。
それでも何で面白かったかって一総一点だったな正直。私そんなやおい的なの見出だす才能ないんだけどさすがにこれだけ整えられてたらな。てか外向型依存がまず私のドストライク。
互いへの想いや行為が自身の核を形成してるから絶対心離れることはないと確信しあってるがそこで閉塞しない、ってところ。
そこは一騎⇔総士と人類⇔フェストゥムの対比という設定が下支えしてくれてたし。
しかしEXODUSはその構図が崩れるわけでどーなるか。
私基本気に入った作品は一気に摂取したほうが熱くなれる(からアニメリアルタイム視聴向いてない)ので不安なんだけど、一週間ひたすら考察して過ごしましょうかね半年間……。
これ半年後喪失感味わうやつだ……。人の考察読むとネタバレ食らった気になってしまうのでやめようとは思うけど回避できるかどうか。
しかしハマったのが去年で良かったな。全52話+2話て、見る気になれない。見ても6話で切ってた。一周目、超盛り上がってるけど全然この空気にノれないぞって思ってたから。ゼーガ好きならってのと、16話まで見ろって薦められてなければ無印だけでも普通に切ってたな。