真昼の淡い微熱

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恋人みたいに愛してよ/村上左知

「恋人みたいな」名前呼びとかきゅんとするね。
「伝わってたんじゃん…」の涙とか「キスしなかった」の懐こさとかやっぱり表現の感覚が合うなあ。
隠してたのに「これからデート」で「そーなんいってらー」ってなる軽い受け止められ方、村上さんのいつもの描き方ですけど、何度でも快適だと言ったります。
周りの反応を描かずに二人の世界で終える作家も多くいる中これだけ執拗にニュートラルな反応を描写する信念、大好き。

『僕のかわいい恋人』の勝也の照れ笑いもかわいいし、『秘密で恋する』のプラトニックからの初ちゅーもドキドキする。


ひとつだけ合わないのはタイトルのセンスかな……。