真昼の淡い微熱

感想ブログ

変ゼミ 1,2巻/TAGRO

あっダメなやつだ。
犯罪のオンパレード。

最初は「これ私の趣味に合わないやつだな」で終わろうとしたけどやっぱり恐ろしすぎるので積極的に否定してく。
この否定を「あーわからない人にはわからないし気持ち悪いだろうね(笑)」みたいに捉えられるのが一番嫌。
NTRスカトロボディサス等変態そのものへの嫌悪感はないんだよ。全裸着ぐるみとかはわりとそそるし。

そういうエロ漫画だったら読めたと思う。
ていうか、世界観として、全員変態だらけの変態集団が仲間内で変態なことしてるだけだったら全然読めたはずだ。
例えば水越さんだらけならね。

でもこれ、フツーの日常世界にあるちょっと歪なゼミの犯罪行為が看過されてますよって話じゃん。
仲間内以外も被害に遭ってるのがほんとダメ。
その一線すら守る気ゼロ、誇りもクソもねえ作品。

下着泥棒、盗撮、露出、セクハラ(と言うにもひどい性的虐待発言、行動)、家の合鍵勝手に作って不法侵入……。
Amazonのレビューに「軽犯罪集団」と書かれててくらくらした。軽くねーから!!!


主人公の配置がすげー気持ち悪い。
性的虐待に「何で私このゼミ入ったんだろ……」とか拳骨一発で終わり。
犯罪者の犯罪行為見ても犯罪されても好意冷めない。
盗撮協力のために友達を売る犯罪者。
なのに、「フツーの女」として描かれてるのがほんっと気持ち悪い。

不法侵入されて課題と名目の強制猥褻(てかもうレイプ同然)受けて「お嫁に行かなきゃ」オチでギャグとして流されるとか、まじで、はあ?!?!!

そういう世界の話、とは捉えられない。
何故ならこの思考回路は確実に現実の世界に存在するものだから。
「嫌がるふりをしてるけど本当は興味津々な女」像。
やめろ。
そういう都合のいい妄想を松隆に付与して犯罪を許させながら「フツーの女」として描くのやめろ。