真昼の淡い微熱

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ブロッサム・ピリオド/嶋二

とても!良かった!
久々に「当たり」と思える構成のBL。

ふとした表情とか、期待が叶えられる瞬間とか、じりじりの空気感とか、好き。
度々繰り返されるスキンシップや腕掴む瞬間が、感情に触れてくるなあと。
表に出さないけど凄く阿部のことが好きで執着してたまらない三津屋がいとしい。
そしてわかってないながらも阿部はきちんと埋めていく、その報われ方、弱いです……。

「わからないけどわかりたい、淋しいだけだろ?」
の、なんか陳腐であっさりしたクライマックスは拍子抜けだけど、それを補って余りある。
そして脆さの残るラスト。
離れないであげてください。