真昼の淡い微熱

感想ブログ

柘榴姫社交倶楽部/水城せとな/樋上公実子

こういうテイストが好きな水城さん、安心する。
ていうかリアルとファンタジーの変遷が面白い。

リアル世界の中にファンタジーを持ち込む期(昔のBL)
→リアルとファンタジー同居期(放課後保健室黒薔薇アリス)
→ファンタジーの中にリアル世界の混入(今作)


ここ数年リアル路線のみだったから反動でファンタジー書きたくなったんだろうな~、って思ってたが、それだけではなかった。

お伽噺を脚色して、王子の浮気だの一思いに殺せだのガラスの靴の指紋採取で捜索だの、ブラック系。

永遠の愛を露ほども信頼せず、それ以前に人間を信頼せず、個人の利益をこそ追求し、お菓子で特別に幸福を得る。
如何にも水城さんだ~。