真昼の淡い微熱

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脳内ポイズンベリー5巻/水城せとな

やっぱ水城さんはラストが微妙だよな~。
『S』のラストとかは大好きなんだけどな~。
まあ後からじわじわこれが最良だな、って受け入れられるようになるのだが。
はてさて。


もう最後のレイちゃんの言葉が「それそれ!よくぞ言った!!」って的確すぎてな。
こういうシーンの台詞のチョイスがいちいち気持ちいいんだよなあ!
距離感も絶妙。
感情移入でも説教でもなく、寄り添うでも突き放すでもなく、共感でも軽蔑でもなく、心の裏表があるんでもなく、綺麗事としてでもなく、友達には幸せでいてほしいって感情の見える"アドバイス"。
すげえ。



「その人といるのが好きか」「その人といる自分を好きでいられるか」ねえ……。
感情がせり上がってどうにもいかない閉塞感と焦燥感、ほんと上手い。
脳内の誰を抑圧しても、自分を好きになれないから、関係を断つと。
そいえばこれ、安定より好きを選ぶ恋愛モノ群へのアンチテーゼ?
最近そういうのあんま見ないなー。
と思ったら『俎上』があったwww
まああれも「好き」が万能パワー持つなんては描いてないが。


そしてフード凄いよフード!
福田里香さん論じてくれ。
もはや早乙女とは一緒に食べないんですよ。
ついに途中で席たっちゃうんですよ。
魚が壊されて終わるというのも象徴的……。
「ロールキャベツ」を「大好きと笑った」!
本当明確に組み立てて話づくりする人だ!すき!