真昼の淡い微熱

感想ブログ

地球防衛企業ダイ・ガード

絶対一定の需要があるロボものだ……!


「一回の起動で膨大な金がかかる」とか「でも怪獣を倒したことによって企業の株価が上がって元が取れる」とか「戦闘で壊した民間人の車が経費で落ちるか心配」とか「飲酒後スクランブルが出て焦る」とか「開発した武器がライセンス取ってなくてあっさり軍に取られる」とか「自衛隊の実弾発射は法逸脱と国会審議」とか、
ロボアニメへの突っ込み所を見事逆手に取って突っ込みきってめっちゃ面白い。
金とか利権とか野暮ったい!野暮ったくて最高!!
最後までクレーン組み立てしてほしかったな~。


ついったー時代にやってたら絶対『坂本ですが?』とか『ダンジョン飯』的ジャンルの人気の出方してたと思う。
まあこれだけロボアニメが興隆してるのに確かにこれが10年代まで出てこないというのもおかしな話だ。
それに、ここ数年のロボアニメは技術進化に応じて戦闘シーン洗練されてるからかっこよすぎるんだよな。
そういう技術が「存在してしまう」中でこの泥臭く間抜けな戦闘シーンはつらそう。
いや見せ場はかっこいいけども。特にラスト良かったな。


最初、いぶきさんが赤木か青山と恋愛関係になったら嫌だなと思ってたけど、全くそんなことなく良き同僚関係築いてて感動した。
ていうか主人公いぶきさんだった。その成長物語は父の死の消化と義親子関係の改善という手垢まみれの題材ではあるが。
でもお父さんの最期の目まじで歓喜でイっちゃってて笑った。
そして女体へのセクシャルな視線が一切ない!パイロットスーツすらあのダサさ!素敵。

災害派遣自衛隊の二番目の仕事に過ぎない」「ずっと二番目やってるほうが良いでしょう?」
って会話後、ダイガードが足元氷で固められてしまった時に、自衛隊が持ち前の機動力で壊しに、融かしにかかったところが一番好き。



でも赤木が短絡的に軍を目の敵にしてたのが疑問だ。
軍の面子がどうとか仕事が取られるとかより、重大な戦闘を軍ではなく一企業に任せていいものか、国は何で単なるサラリーマンを危険に曝してるのか、ってなるのは当然の流れでは。
それでダイガード奪い返すだのして都合のいいように活躍しちゃうからなんだかなーと。

最後は「自分に出来ることをやる」って結論出したみたいだけど別にその根底の思想は最初から変わってないし特段成長描写にも思えないので、謎。



しかし視聴方法限られてるのがなー。
私も見たいと思ってから今月dアニメストア入るまで5年以上待ったし、バンチャ見放題も3月に終わっちゃったし……。


昭乃さんが参加してるの挿入歌だけなのよね……。ぜ、贅沢!
菅野さん繋がりでだったのかな??
21話『偽りの記憶』あたりでも流してほしかったなー。
あとファフナースタッフ沢山いて面白かった。