真昼の淡い微熱

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アイドルマスター

面白かった。
キャラを生き生き描いてくれて気持ちいい。
一人一人が愛しくなるような仕掛けがたくさんある。
特に表情がいいよね。キラキラしてて、微妙な感情の揺れ動きをふわっと画面に浮かばせてくれて、力入ってるなーと思った。
デレマスから入ったのでまず赤羽根Pがイケメンでびっくりしたよ。

千早回が良かった。
復帰ライブでみんなに支えられて復活。恥ずかしげもなくドラマチックで感動。
「みんな一緒に」というテーマをリフレインする、すっきりした軸が通底していてとっつきやすい。



しかしですね、えーと……。
春香の危うさが気にかかっていたので春香回楽しみにしてたんですけど……。
マネージャーくらい雇えよ?!新事務所とか言ってる場合じゃねーよ!スケジュール管理ちゃんとしろ!
明らかに春香が背負わなきゃいけない問題じゃないよ……それは違うでしょ……。
「どうしたらいいの」って、そりゃ1アイドルにどうにかできることじゃないもの。事務所が環境整備しなきゃいけないでしょ。
雑設定はある程度無視できるけど、これはさすがに気になって仕方なくて全然入り込めなかった。
一人で背負う春香がかわいそうでかわいそうで腹立って……。

あと無視できない雑設定はお前らどうやって有名になったんだよ……。
たった一度のライブ成功ですぐ全国規模で有名になって冠番組持ってどういうツテなのか演技仕事までしてる弱小事務所アイドル……めちゃくちゃ謎。
いくら竜宮小町が有名でも有名ライターが宣伝してもそれだけじゃあ無理でしょう。それだけの面白いとっかかりがあるわけでなし。
いや一年後とかなら、ああそのへん省いてぼかして忙しくなったアイドルたちを描きたいのね、で普通に納得できたのに。

うーん。
もやるよー。

ストーリー面でのもやもやも。
いぬ美と響が適当ごはんで喧嘩して「本当は自分が忙しくなって寂しかったんだな」って流れ……そっくりそのまま創作内での母子家庭描写の再現……。
やよいが家庭切り盛りしてるのも、兄弟が寂しがって家出して仲直りも、うーん……「女」への圧力……。うーん……。
真のコンプレックス描写もまたなんだかなあ。コンプレックス自体は可愛いから好きなんだけど、それの調理は上手くしてくれないとな、、、
お姫様になりたい願望……こういう女の子、アイドルは見たくない。
(ももクロちゃんが「交際するなら互いに仕事優先するような関係でないと嫌」って言ったの、完璧なまでに今求められるアイドルって感じ。だから好きなの夏菜子……)


このへんのストーリー面のもやもやはデレマスでかなり意識的に綺麗に払拭されてたのが感嘆ですねー……!
歴史と努力を感じる点ではよかった。夏クールが楽しみ。

いや、いや、色々言ったけど全体的にはとても面白かったのよ。
劇場版も見る。