真昼の淡い微熱

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glee ~4話

見始めてしまったよglee。とりあえず第1シリーズは時間かけてでも見る予定。
なんか思ってたよりポリティカルコレクトじゃなかった。あくまで思ってたより、だが。

石井さん目当てで吹き替えにしたけど吹き替え声優さん錚々たる人たちだった。
それでwiki見たらフィン役の俳優さん亡くなってるのか……。なんと……。



めっちゃ面白かった。
うまく生きられない人たちの群像劇、最高に好き。
キャラクターたちが生き生きしてる。最初は記号的だったアメフト部やチア部のハイカーストの子らがどんどん肉付けされていくのたまらん。
クインがチアユニフォームを脱ぐ(=記号を捨て素顔をさらけ出す)瞬間が楽しみ。

ミュージカルシーン毎回楽しみ。かっこいいしほんっと歌うっまいな。
私でも知ってる名曲だらけだしなー。

ティナのメイクが好きだよ。
だって日本ドラマじゃあの典型的中日韓顔であんなメイクできない。美しくかっこよく魅せて奮わせるためのメイク。好き。



しっかし実力至上主義だなー!アメリカへの偏見強化されたぞ。
カースト主義へのレジスタンスなんでしょうけど、役に立たない人間はいちゃいけないのってなるよな。
gleeのメンバーたちの歌の才能って端から前提にあるし、カートのキッカー能力なんか最たるもの。

まあ泣いたけどな!
いや音楽流して踊りながらっていう自分のやり方突き通して認められる瞬間はたまんないでしょ……そういうの大好きよ……。

しかしいちばん政治的に正しくないだろってなったのはゲイの描き方だよね。
性自認性的指向を混ぜんなよ。女っぽいゲイもそうでないゲイもいるし女っぽいからってゲイとも限らないよ。
……っていう指摘をしてるCM、アメリカでやってなかったっけ??
まあこれ2009年か。LGBTの人権意識怒濤の勢いで変わってるし今はもうちょっと違うのかなどうかな。
でもそこ限定で言えば場合によっては日本のほうが理解進んでるんじゃ?

そしてそしてカミングアウト至上主義な。
この作品のテーマにも「本当の自分を晒け出す(そして人に認められる)」があると思うんだけどゲイカムしないと人と本当の絆は結べないって言っちゃうのは暴力だと思うんですよ……。
だってゲイカムって本人じゃなくて周囲側の問題じゃん……。
このへんはアメリカとの価値観の相違を強く感じる。他のゲイを描いた映画とかでもそうだった。

まあ泣いたけどね!笑
親にカムして受け入れられる展開はいつでも弱いのよ。うわあ幸せだって思う……。
そしてそういう感動シーンをさらっと流しちゃう早さもわりと好き。


でも「同性を好きになる人はふつうにいる」っていう意識が根付いてるのは羨ましいなと思った。