真昼の淡い微熱

感想ブログ

行為から解く照明デザイン/角館政英/若山香保/ぼんぼり光環境計画

デザインってすごいね。
夜景の水に映る光ってあれ計算されてたんだ……と初めて知った程度には鈍い。
お店の駐車場への入り口を計算して、入る車のライトをも景観の照明として利用してしまうのが面白かった。

パソコンを使うオフィスは暗め、文字を追うことの多いオフィスは明るめとか。
保育園で年少になるにつれ天井の照明は低くなるとか、お昼寝のときは壁際に巡らされたほのあかりだけ点けるとか。
夜景一望できる部屋には視線の傾斜を誘導する一点に照明置くとか。
車道より歩道を照らしたほうが事故少ないとか。
教室では様々なレイアウトの机を考慮してどう配置しても書くのに影が出にくいよう縦横無尽な電灯とか。
地下駐車場では柱を照らして空間把握させるとか。

色々知恵があるものですね。

そういえば美術館鑑賞のとき展示物(主に額)に照明が反射してきらっきらしてるのすごく勿体ないと思うんだけどあれどうにかなんないのかなー。
あと映画館とかホールの階段でせっかくの暗がりなのに眩しすぎる問題とか。
ちょっと視認できればいいんだからもう少し工夫してほしいとか思う。