真昼の淡い微熱

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リバーシブルスカイ/沙野風結子

よかった!すき!
何がそんなに良かったんだろう。
じりじりと恋愛感情が恋愛感情になっていく瞬間、触れたいのに距離を崩してはいけない緊張感、そのあやうさ。

昇の浮かび上がらせ方、絡ませ方が絶妙なさじ加減。
死の象徴にし、キャラを立たせ、昇華する。


何よりね、ふたりとも受け攻めどっちにも興奮してるのがよかった。
タチやりたいのにウケになってしまう、そんなはずじゃ~~~で終わるの嫌だから。
かといって当然のようにリバるのも比較的萌えが少ないから、ウケそんなに楽しんでないのかなーと思った矢先に興奮してる心情が明かされるのがめっちゃよかっただいすき。
「抱くほうでも抱かれるほうでもかまわないから、蒼一が欲しい」
これーーー!ありがとーーーーー!!
受け攻めどっちも好きになってほしいの!


「リバだめな人もいけるリバ」を目指したらしいけどその工夫はどれだったんだろうリバ至上主義者にはよくわからなかった。
犯されたのを盾に犯すって構図はリバならではですき。
やたらと言葉責めを登山になぞらえてたのは謎。
もはや恥ずかしくなることも笑うこともできず平静に謎だったわ。