真昼の淡い微熱

感想ブログ

金色のガッシュ!! 27~33巻/雷句誠

すばらしい良作でしたね……!
ええ、ええ、綺麗なまとめ。
最後みんなの想いが集まって悪を破壊する!みたいなの気持ちいいよなあ。王道で。
コルルの能力がやさしいものだった、って卑怯だ~泣くわ~。
いやずっと泣いてたけど。
ティオの「また明日……」とかロデュウとチータの「傷ひとつに支配されるな」「強く生きろ」とか。
ティオの何がなんでも守るって精神強く打たれる。
何よりブラゴとシェリーバディですよ……幸せだったとか言っちゃうんですよ……。
クリアかな?の圧倒的強さにおののくシェリーを見て、シェリーを絶望に突き落としていいのはココだけだからな!って気持ちになった。
最後ココちらとでも出てほしかったな。

意外とゼオンが小物で拍子抜け。引き延ばし?
「父を越える」物語において、「父」の心根は優しいのが『ガッシュ』なんだなあ。
ガッシュのルーツが見える。

清麿の「卒業」は単に「別れ」で成長の証でないところも『ガッシュ』だ。
清麿の成長はとっくに描かれ、そこから清麿は親なのだね。
ある日親になって子育てを通じて親も育って最後に子離れ、という綺麗な動線
だからこそ様々なペアの「子離れ」はみんな泣き笑いなのだ。悲しい、けど嬉しい、こと。
パピプリオとルーパーの「お母さんだから」が最後のほうにくるのもそういうことかな。
だから帰省はしてくるよね。また会えるよね。

最後のブラゴとガッシュの戦いもっとじっくり見たかったようなあれでよかったような。
クリアの「すべての魔物を消して最後に自分も死ぬ」ってめちゃくちゃ闇深いんですけど単なる悪にしかならなかったのは残念。
記憶消えちゃうし。