真昼の淡い微熱

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言の葉の庭

あ、あ~~雰囲気アニメだ。
いやうーん、わかってたし、雰囲気重視だってわりと好きなほうではあるから見たけども、ここまで脚本演出がギャグだと……。
映像はすごいなあ、と思う。確かに劇場でなら多少は見る価値があったのだと思う。
アニメーションへの執念。

リアル寄りな美術で、おしゃれなキャラデザで、しっとりした雰囲気で、ものっそいファンタジーを演る違和感。
雨の中裸足で靴直履きしてるのに雪野が好意を持ってる秋月に足をすっと差し出すシーンの違和感がもう。
臭いとか爪のよごれとか形とか指毛とか超気になるー!差し出せねえー!

いやそれが気にならない作風ならいいんだ。でもこれは気になってしまうんだ。

ああ、秒速もこんな感じだったっけ……こういうお綺麗恋愛ファンタジーってそういう文脈の中でなければ受け入れられないよね。
最初に突然雪野が短歌詠みだすところとかは雰囲気あってまあよかったんだけど、妙にリアルな雪野の部屋の荒れ方とか妙にステロタイプな秋月の奔放母親とか雪野いびりの生徒像とか、そういうちぐはぐさが不協和音。

ファンタジー、リアリティ、ステロタイプときて、ラストの王道喧嘩→ハグ。ほんっと笑った。
どれが描きたいんだ???ファンタジーだろ?突き通してくれよ???