真昼の淡い微熱

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ちはやふる29巻/末次由紀

めっっっちゃ鳥肌立った。
かるたのプロ……?!
この漫画にはリアルタイム感とメタ要素をひしひしと感じているからもう、これが、末次さん自身の覚悟と切なる願望にしか思えなかった。
現実を切り取り、現実を揺り動かし、それをまた反映し、そして現実を牽引しようとしている……。
詩暢ちゃん、プロに……!


太一がかるた楽しいって言った……!楽しいって!
感動ものだよ……。

そしてその答えは「正しい」のでしょうか?
それも肯定してくれるのか、やっぱりみんなとってなるのか。なんか肯定してくれそうだな。
でも折り返しのうた「立ち別れ」だから……身構えてたらこれだよ……!


ひとつの言葉に何重もの意味を被せてくる技巧ほんとなんなの?!
掛詞とかいうレベルじゃないからな!
いちばん好きなのはヒョロくんの「冷てえよ」に対しての「そうだね」。
千早の中に、ヒョロくんの中に、太一が詰まってる。

「おれの青春こそいまだ」もよかった……。
降り積もった経験の言葉。
机くんのピースも!!二勝!ビクトリー!そして因縁の二番!!!
すげえ!

「最後の札「せ」だったよ」ってメールちはやふるならではのハイコンテクストで好き。