真昼の淡い微熱

感想ブログ

トクサツガガガ1~4巻/丹羽庭

メッチャワカル。
オタクは感極まるとやたらと物を叩く、いつもにこやかなのは思い出しにやけ中、とりあえずグッズ買ってしまうと揃えたくなって収拾つかなくなる、服は高いと言うくせにBDにはぽんと出す、オタクはリアタイしたがる……。

すごいな、ネットをなるべく介さずにこれだけ普遍的なオタクが描ける。
イクトゥスめっちゃほしいよね……貢ぎたいのに……!!!

ていうか布教方法勉強になりました。
自分があまり人からの影響受けないタイプだからどうしても薦められると苦痛を感じやすくて布教しようと思っても「あっ退屈じゃないかな……」と気にしてしまうんですよね……オタクの弾丸トーク聞くの好きなくせに自分は相手がノってくれないと何も言えなくなるし……。
まあでもやはり生で語れる楽しさは何物にも代えがたい、わかる。
オタク用語ナチュラルに言ってしまうオタク痛いよー笑うよーでも笑えねえよー。
人前で「他界」使ってしまったらとてもびっくりされた思い出。そらまあびっくりするわ。

特撮への想いと「あわよくば興味持ってくれたら嬉しい」想いが溢れていいね、オタクだね。

「隠れること」を誠意持って多角的に描いてくれて安心する。
隠れていていい、無理に出すことない、それでもそれでいいのか?って。
まあ正直そんな隠してるのも窮屈な感あるから少しずつ開いてくれたら嬉しいな。
それでもジャニヲタのいわれのない嘲笑とかな、きつかったな。私「イケメン好き」のレッテル貼られるの嫌だから女性アイドルにいけてよかったな……とは思うよ……。

小学生の女の子に、「好きでいていいんだよ、変じゃないよ」って言ってあげるところ泣いた。
隠れるの隠れないの抑圧だの解放だのつまるところマイノリティ問題……。