真昼の淡い微熱

感想ブログ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

そういえば私ガンダムシリーズで最初から最後まで見た作品初めてかも?
結構新規の視聴者多いみたいだし妥当か。

とはいえ特に中盤真剣に見てないんだよな、HDD圧迫するのでどんどん消してたけど後半少し悔しくなったり。
まだ鉄華団の子供たちの顔と名前ちゃんと一致してない……。

まあ、細かいところは置いても軸がめちゃくちゃすっきりしてるし日5だからか折りに触れて説明台詞入れてくれるからわかりやすかった。
(でも、自分もわからないくせに全部台詞で説明されると萎えるから面倒くさい)


まさに「鉄血」。泥臭さ、重たさ、血なまぐさい過酷さがよく伝わってきて引き込まれた。
「死」の描かれ方はわりと好きだったから、ちょっと最終回味方の死と「敵」の死が平等でなく少し拍子抜け。
ビスケットの最後まで鉄華団の未来を見据える死に様ね……泣くわ。

三日月というキャラを初めカウンター感が散りばめられた作品だなあと思い。結構好き嫌いがはっきり分かれたキャラだったね。
嫌いではないです。

クーアトが最高でした!!
押し潰されそうなクーデリアを身近で支えているのはいつでも折れないアトラなんだ。ハーレム中の百合は結構好きです。
フミタンが死んで、更にアトラがクーデリアを庇って死ぬかもしれないシーンまじで叫びましたし、この「嫌なところ突いてくる感」が最高だったね……からのスパダリ三日月……。
特に15話でアトラが機転を利かせて自らクーデリアを名乗って囮になる展開大好きです。
もうね覚悟を決めるフェムっ娘が本当に好みなんですよ私は。特にアトラはヒロインとして鉄華団の華を飾る給仕役で問題なかったのに、実はすごい闇を抱えた孤児の一人で、拷問に対しても「慣れてる」と言えるのがね……うわあ私アトラ好きだったんだ……。
そしてクーデリア名乗れたのはクーデリアとの信頼・絆があったからという。


絶対ね、フードが面白いですよこの作品。
そこまでちゃんと見てないけど。
三日月が単なるサイボーグに見えないのはOPを初め(丁寧だなあ)何度もごはん食べるシーンが描かれ「腹を見せて」いたからだと思うんですね。
人間味があるし、三日月の論理で、考えを持ってもいる。

最終回後に「三日月阿頼耶識のせいで視覚だけでなく味覚おかしくなってるんじゃ」って話を聞いてやっと繋がった。
三日月が生命維持と嗜好品の区別ついてない理由が。
クーデリアがフミタンを亡くして「力をつけなければ」と魚?だったかな、ご飯食べてたとき、「チョコもあるけど」と言ったんだよね。三日月。
でアトラに怒られる。これはそういう描写だったんでないかしら。
加えて、演出上、ここに三日月の「得体の知れなさ」というか、「正常人でなさ」が描かれているような気がする。

比較するとクーデリアはまったきに正しい人なんだ。
フミタンの死からの立ち直り方も、ビスケットの死から立ち直るオルガの描写と対比されるように、正常。
だから「力をつけなければ」とご飯を食べる。
フミタンの弔いとしてお菓子、嗜好品が席に供えられるのも面白い。鉄華団にとって貴重な、お菓子を。
だからこそマクギリスがチョコを弄んだりもしくはお菓子を「誘惑」の象徴として賄賂なんかをどうこうしたら絶対面白いだろうな~。

そんなところか。
最終回のガエリオの信じられないという表情が最高でした……二期も楽しみ。