真昼の淡い微熱

感想ブログ

八月七日を探して/樋口美沙緒

多少受けがなよなよしくても受け入れられるほうなんですが、近年のさっぱりしたBLを読みまくって基準値が上がってたせいで樋口さんらしいうじうじ受けにイライラした。
うじうじするくせに自分勝手で「好きならこうしてくれるはずしてくれないなら嫌いってことだ!」という理論を振り回す。う、うざい。

ですが話作りはやはり上手いんだよな……引き込み方もちょっとした謎で引っ張るのも少しずつ明かされていく真相もエピソードの作り込みも起承転結の鮮やかさも。
受けはなにも変わらないけど段々気にならなくなっていった。
なんか凄くまっすぐな価値観を塗り込めたロマンス感あるよな。強姦は意味わからないけど。
このネガティブ同士のディスコミュニケーションと記憶喪失もの……ちゃんとわかりあってくれてよかった。