真昼の淡い微熱

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彼女とカメラと彼女の季節5巻/月子

なぜかこの最終巻だけ読んでなかった。
セックスはしてもユキはあかりを恋愛対象として受け入れなかったし曖昧エンドだと聞いていたので、どんなもんかなと思っていた。
凛太郎めっっちゃいいやつだし、前巻までの展開あまり覚えてないからなんで凛太郎がだめだったのかわからないし、あかり、この人とくっついても……いいんじゃ……と、ちらと思った。
だから、ユキがイギリス行くと知って、ユキのことはいつか衝撃的な思い出として消化して忘れて「違う幸せ」としての男との結婚を思い浮かべたあかりのことも、それはそれで作品として肯定するのはありだ、と思った。
だって想いが通じあわない人と、納得した上で区切りまでつけたなら、もうそれは仕方ないじゃん。あとはないじゃん。女同士でなくても。
だからもうさーーーーその後の卒業式のあかり独占欲爆発はさ、泣くわ。
私はそうだ諦めただけだ「違う幸せ」としての男との結婚に収束する女が描かれることを諦めただけだカノカメがそうはならないってわかっていながらも私はもう自分の本当の望みを最初から無意識に殺しているだけだ。
殺さなくてもいいんだよって言ってくれる作品は救いなんだよ……。
ユキがあかりを好きになることはこれからもないかもしれないけど、三人は三人のまますくみあうだけかもしれないけど、影響を及ぼしあいながら生きていけるのなら、まあいいのかもしれない。
しかし凛太郎いいやつすぎるから潔癖だけどこれであかりとユキが通じあわないままセフレになったらおもしれえな……。