真昼の淡い微熱

感想ブログ

たとえとどかぬ糸だとしても7巻/tMnR

完結。

うーん。打ち切りとかでなければ作者の力量不足だ。完。
全体としては面白かった。近年の百合の中でも上位に好き。
けど風呂敷畳めないエンドだな。

おまけの話が……もう……。
ここまでの間を埋める描写を積み重ねるだけの力量がなかったことを露呈させてるだけなので、悲しい。
結局、結局、「ふたりが性欲を含んだ恋愛感情でもっておんなじ気持ちになる」にしかハッピーエンドが存在しない視野の狭さ。
いや私も結局それが好きなんだよ、望んでしまうんだよ。

でもとど糸って「薫瑠は怜一が好き」が揺るがなくて向けられる恋愛感情にどうしても応えられないところが醍醐味だったわけで。
その解決が「一緒に暮らしたい」で終わって、あっさりおんなじ気持ちになってしまうのは疑問が残る。
璃沙子も「嫌われたい」で終わりかーい。

もうちょっと人間的に深みがあると思ってたら掘り下げない。
もっと骨のある漫画だと思ってたんだけどなー。

まあ繰り返すが、全体としては好きだったよ。
百合展グッズのアクスタも買ったしね。