真昼の淡い微熱

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ミスト

なんかあんまりこのご時世に見たくない……というかホラーもゾンビも今見たくないやん……と見てから気づく映画であった……。

ここで描かれる人間が非現実的だと思える世界じゃ今ないもんなあ。

ただでさえホラーもグロも無理なのに!
「無理!ひえええ!死ぬ!死んだ!もう!」で疲弊して終わった。
B級ホラー?変な怪獣?血のり丸わかり?それでも怖いよ無理は無理。

主人公、冷静で勇気ある瑕疵のない俺~♪像で嫌いだな。
何度も何度も子供置いてっても許される、勇敢な男。主人公が母親だったらこうはいかない。
まあこういうのの批評として『BIRD BOX』があるんだろうな。子供最優先のホラーが。

そしてそういう勇敢な男に精神的負担がかかりまくる。
有害な男性らしさの功罪を見事捉えている点では結構有用かつ優秀な作品なんでは?
普段ホラー見ないから大体そういうものなのかもしれないが。
黒人すぐ死ぬ、2000年代半ばの作品でこれなんだな……。

もう終始怖くて疲弊していたのでラストわりと清涼な癒しだった。
ビターエンド好き……。
ここまでしないと泣かせてもらえない男の悲哀とは。