真昼の淡い微熱

感想ブログ

マクロスΔ

虚無だった。
マクロスシリーズは『マクロスプラス』しか見たことない(そういやここのブログタイトルでアピールしていたな)から完全にマクロスのイメージは「ハイクオリティな歌と戦闘機全振りアニメ」なんよ。
とにかく歌と戦闘機作画で魅せて、他全部をなぎ倒して犠牲にしていく。

最終回の戦艦びびるくらいやばかったな!!
こまっか!!!

でも序盤は光が綺麗なくらいであんまり迫力なかったな。
私に戦闘機萌えがないからか、脚本に緊張感がないからか?
終盤はまじで綺麗だった。

ワルキューレは最高だな……。
ワルキューレは最高だな……。
昭乃さんが出演する犬フェスのためにワルキューレも予習したら好きになってしまったのよ。
フライングドッグへの信頼感が厚い。
ももクロと同じ配色だったし、ちょいちょいももクロオマージュっぽいことやってたしね。私はアイドルの特権は声種の違う歌の調和だと思っている。


しかしつまらないことは知っていたけど「アニメ見たら一層曲に深みを感じる」をちょっと信じて見ていたのに深み1mmの脚本だからなにも感じ取れなかった。
あ、でも「だって一度も忘れることないから」は良かったかな。
カナメがメッサ―に恋心はなかった設定は後になってわりとよかったと思う。
ていうかカナメの支えポジション好き。

ワルキューレの絆物語でよかったのに。
唯一美雲のために奔走する3人の回だけ良かったよ。

主人公がフレイアなのかハヤテなのかまずわからんし、ミラージュとの三角関係にも5話まで気づかず。
なんかウィンダミアの話も美雲の話も2クールあるんだからちゃんとやればやれただろうに全てにおいて中途半端……。

「地球人がウィンダミアを虐げてきたから宣戦布告!」
「だからって他人を洗脳するなんて許せねえ!」
「そんなことよりリンゴ投げちゃいけません!食べ物を粗末にするな!」
「がはは一本取られた!」

なんかここすごい日本ぽい悪しき相対主義が詰まっててある意味感動した。
ウィンダミアの洗脳もクソ雑不敬罪死刑裁判も「被侵略国にも悪いとこあるから地球人の罪を等閑視」するためのわかりやすい弱点設定なんだけど、この相対化って地球人を不問にするためじゃないんだよね。
正義を判断したくないからなんだよね。
判断基準を持たない、鍛えられてない。

地球人を不問にするためなら「だからって洗脳するなんて許せねえ」で"論破"で終了してよかったわけで。
でもそれじゃ煮え切らない、偏っているっていう居心地悪さが残るからそうはしなかったんでしょう。

「食べ物を粗末にする」だけが唯一判断しうる悪だから論点を逸らして政治的是非を判断しなくていいようにする。

クソ雑裁判後の崖のやりとりも「真実がなにかはあなたにも私にもわからない」「だから許せというのか、無理」も浅すぎるよ~ていうか政治の情報0に等しいからなにも考えることない。
ウィンダミア人との「敵同士でも話し合えたらお互いいいひと♡」「空で会ったら戦うよ♡」もどうでもよ~。
(あらすじ書くのが面倒になっています)

あとフレイアの「歌が……兵器!?」もおーいそのつもりで歌ってたんちゃうんか~。
歌への決意も兵器との向き合い方も歌の政治利用ももう全てにおいて問題掘り下げが雑。



でも16話シャロン・アップルのWANNA BEが流れただけで100点はあげちゃう♡
数秒でフェードアウトしていく引用のためにここだけのアウトロオリジナルアレンジしてくれたから♡アレンジてかつなぎ?が自然
音響さんナイス♡♡