真昼の淡い微熱

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さようなら、また明日/凪良ゆう

うーーーん。
流れるゆったりとした雰囲気は好き。
淡々と、濃く、密になっていく、二人の関係は。

でも調理が上手くないな、と感じた。
二人の関係を進ませるためだけに周りの事件が起こり、キャラや出来事に色がついていかない。
全部使い捨て。
顕著なのはオネエ少女漫画家との共作の話。
あ、その共作そのものは話に盛り込まれないのね?って軽さ。


最後「添い遂げた先」を描くのはびっくりしたしわりと良いかも、と思ったけど、それまでが淡々としていたからミントのあたりでサイコホラーを期待してしまった分、期待はずれ感が残ってしまった……。