真昼の淡い微熱

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赤髪の白雪姫 ~7巻/あきづき空太

しっかり芯を持ったヒロイン、好き。
そのヒロインが薬剤師としての知恵を生かして事を解決するシーンはどれも面白かった!

最初の方はゼンが白雪の意思を尊重し「一人の人間」として対等に扱う描写が多くて、おお少女漫画的だなー!と思ったもので。
しかし恋愛展開が進むにつれ「ヒメを守る王子」的になり白雪の芯が薄くなっていき……。
……これもまた少女漫画的だ、ナー、と……。


しかし本当に「恋愛展開」と「『守る』という台詞」は娯楽作品の中で女の自立を阻む目印だな。
あーあー怪しくなってきたなと思いつつ読み進めたが、白雪が攫われて「助けて」と言った時点で冷めました。見限ろう。


でも真に悪い人は少なくて、ラジ王子と和解して「友人」になれるシーン、イザナ王子が私腹肥やす領主を操る政治的立ち回りエピソードとかは好き。