真昼の淡い微熱

感想ブログ

神無月の巫女

うわー。最後まで警戒してたよ……。
ていうか千歌音が寝返った時点で「あ、これ最終回で心取り戻して『姫子好きよ幸せになってね』って死んで大神とくっつくパターンだ……」と思ったよね。
結果、最後だけ違ったか……。

ずっと警戒してたせいで全然素直に百合堪能できなかった。だからまあ趣味に合わない百合なのかしらと思ってたけど、最後両想いが判明した時点で涙ボロボロきゅんきゅんしたよ……。
千歌音、報われて姫子に甘え縋ることができてよかったね……。
10年前にこうもヘテロセクシズムを打破しえた百合があったんですね!
なのに後続がなくあまり状況が変わってないの何でですかね。いや百合市場自体は拡大して多様化したけどさ……。


設定とかよくわからんけどこれわからんくて良いやつですよね?
ロボットに何の意味もなくて単に「力」の象徴だったの逆に凄いわ。
「俺にできることはせいぜい地球を救うことくらいだ」は名言すぎ。00年代って感じ。
しかしこの作品でさえ女は男が守るものって価値観なんだな。
大神くんの力に守られてこそだったわけで、守る守る言ってた千歌音は結局姫子を守ることはできなかった。
大神くんの存在意義がそれに限定されたのもまた象徴的かもしれない。姫子を守れさえすれば、キャラの矜持が保てると判断されたということでしょう。

思いがけず転生ものだったんだな。やっぱりちゃんと設定わかってなかった。
何度生まれ変わってもあなたに恋をする系……それを疑いもしない系……順当である。

しかし「女の子なのに」言わなきゃいけない病気なんかい。