真昼の淡い微熱

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ガングレイヴ 16~26話

あー泣いた泣いた。
もう何から何まで気持ち良いほど王道だった。
ハリーが過去の夢を見てさ~チンピラやって仲間と暮らす日常を「自由だ」と語るのさ~卑怯。何もかもをほしいままにするのはハリーにとって自由じゃなかったんだと。
そこからのブランドン邂逅で嬉しそうな顔するハリーなー!!

最後撃ったか撃ってないかわからないようになって終わるところが小憎い。
そっか……「初対面だと判明した施設のシーンで繋いだ手」に重ねるから撃ってないと思ったけど、邂逅のときブランドン震えながらも撃ったんだよなー。
弾が切れてなければ。笑い合うとこ最高……泣ける……。



萌えないのが悔やまれるとは再三言いたいが、もう二人の最期にミカの「好きだよ」告白を重ねてきたのはハリーの口に出せない告白のように思えてならない。
本当は25話~26話の間に一回セックスしたろ。時間的に難しいか。

「ハリーを選んでしまった」って重すぎる台詞だよな……。
この齟齬……わかりあえなさ……。
ずっとハリーはブランドンが自分を裏切ったって呪詛を溜めてきてさ。
昔の仲間の写真を飾ってるとかもほんと何もかも王道すぎて泣く。
昔の酒場で対話のとき、ビジュアル・声が会話内容に対応して変化する演出面白かった。




さて二人のことしか話してなかった。
前半で出てきたキャラクターたちが次々に死んでいく無惨さが見てられなかった……。
殺されるかもしれない脅威の中の銃はムリ……。

ボブ、文治、リー、ベア・ウォーケンが一人ずつ襲ってくる武士道笑う。
特にリーの突き抜けた「悪役」感はこの作品では滑稽に過ぎるように見えて萎え。
死ぬ場面で「男には為さねばならぬことがある」的なの好きじゃないし理解したくもないなあー。
シェリーの徹底お飾り感も笑うしミカの徹底ヒステリーも笑う。

しかし15話ではケニーたちのことを忘れ墓の体面だけ飾ろうとしてたハリーがシェリーを弔ったのは象徴的よね。
このタイトルにして墓ではなかったのは時間的拘束か他に意味があってか?

こんなにやたらと墓が出てくるアニメもまた珍しい。
結局生命倫理はグレイヴに「俺は生きていちゃいけない」と言わせるに集束していったわけだが墓は終わりの場所というわけか。
越えちゃいかんと。
二人の最期も墓場に相応しい死に姿だったのかね。



『pieta』
5話 マリアとブランドン再会、ゆったり語り合う
20話 死んだマリアの面影がブランドンを慰める
23話 ベア・ウォーケンの走馬灯。シェリーの思い出
24話 ミカが口ずさむ。ブランドンが死地に赴き独りぼっちになって。シェリーの亡骸を抱えて車を走らせるハリーに重ねて

良いところで染み入るように流れたなあ。私は昭乃さんに集中しちゃうのであまりシーンには入り込めなかった弊害が。
昭乃さん参加アニメこれで13作品消化。