真昼の淡い微熱

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時計を忘れて森へいこう/光原百合

トレーナーを肘までたくしあげたその手首にも、時計ははまっていなかった。護さんの時計は空にあるらしい。p17


好きな一文。
苦しみを悲しみに蒸留とか、ほくろが笑い皺の中に消えるとか、あたたかな自然を切り取るやさしさとかは好き。



話はめっちゃつまらなかった。
起承転結の転がおそろしくつまらなかった。
死んだ妻の不倫を疑う、ってことが、そんなに最低なことだとも思えないし。
感動っぽいシーンの空回り具合。