真昼の淡い微熱

感想ブログ

新世界より

アニメ。

もともとリアタイしてたんですけど、ていうか原作が好きだったんですけど、一挙放送チラ見するつもりで見たら見事引きずりこまれてしまった。
リアタイしてたときは「面白いよね?原作面白いんだから面白いはずだよね?なんかよくわかんなくなってきた」って距離感だったけどああやっぱり一気見すべきアニメなんだなこれ。

やっぱり5話だよねえ……。
『夏闇』編が一番好きでこれが映像化されるのすっごい楽しみだった分がっかりしたし5話切り新規さん大量に出たから悲しくて焦ったんだよ……。



しかし適度に展開忘れてたしアニメとなるとほんっといくらも映像覚えてなかったな。
夜の病院で「悪鬼」に追われるシーンの恐怖ときたら……。
そしてラストがそうだアニメはマイルドになってるんだった……!!
むしろ原作の(いかにも貴志祐介的な)後味悪いラストを知ってる分余計おぞましいというか「意味がわかると怖い話」に似た恐怖を覚える。
初見ではそのマイルドさにほっとした気がするんだけれど。


あと早季サイコバスター燃やしちゃダメだろ!ww
これなんかやたら叩かれてた記憶はあったのにすっかり忘れてた。
これはもやもやするわ。早季にではなく作者に。
要はサイコバスターが使い物にならない状況を作り出せばよかったのに早季にやらせちゃダメだろ。
だって他のキャラみんな利他的で、他の人を守れるなら自分を犠牲にする人たちばかりだったんだから。
その利己的な部分はそりゃもう人間的な心理衝動だとは思うけどあの状況で主人公にそれをやらせちゃうのはもやもやするだけだよ……。




とまあ、不満はそれくらいで。
瞬……!!
美しかった。瞬の最期と、早希の導き手。とりわけ好きなシーンではなかったはずなのに。
守の捜索あたりとか、確か何話も股にかけていてリアタイ時話が進まずじれったいんだよな。一気見すべきだ。
そしてバケネズミの逆襲の恐ろしさな……。「悪鬼」と「業魔」の使い方よ。
細かい設定やネタがいちいち面白いんだよな。昔超能力が起こした事件の数々とか東京地下の生命体とか。

種田さん、やっぱこの作品の演技が一番好きなんだよなー。
年齢ごとの演じ分けもすごいし、揺れる心としかしけしてぶれぬ芯が魅力的。