真昼の淡い微熱

感想ブログ

蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION

2011年舞台版。
だいぶ前に購入済みだったんですがようやく見ました。
本当に翔子主人公だー!
そうだよ私はこういう原作再構成系メディアミックスが大好きなんだ。
……特典DVDやブックレットインタビューを見て、松来さんのなかでファフナーという作品は翔子というキャラクターは大きかったんだなと思って。
千秋楽挨拶で松来さんが「また翔子の時間をいただけて本当に嬉しい」と言っていてああああEXO24話アフレコ間に合ってほしかったなあああ!!
(画像引用: 三間さん@Sunma47のツイートhttps://twitter.com/Sunma47/status/701134717156888576?s=09



さて、感想を。
しかし本当に完全に翔子の声だなこれで張れる声優さんすげえ……これで真矢役が松本さんだったら釣り合い取れてたろうに舞台で浮くな、と思ったんだけどすぐに慣れた。
そして葛城さん身長高い!本当に親子に見えたわ。

構成が本当……最高で……。
一騎と総士近辺の話匂わせるのは軸がぶれるからやめてくれと懸念してたらばっさばっさと気持ちいいほど切ってくれて杞憂だった。
翔子の「なんか話そう」って台詞がね!なるほどと!!
翔子が対話を教えたから一騎はカノンに向き合えると!そして名前の由来を訊くと!
これこれこういうのだよ大好き。
カノンがみんなから「翔子」の影をうかがってこそ容子さんに「翔子の服か?」と尋ねる、そして思い出話が始まる流れも好き。そこから膨らませるかと。
だからこそカノンのアクティビオン注射時の想いがよく響く……。
そんななか11歩自販機はどうしてもねじこみたかったんだなと思えて笑いました。


チャプター名「お肉!」笑った。
翔子お肉食べてほしいね。
小説版にしろ松下版にしろ翔子を掘り下げると「いかれてやがる……」とおののくんですけど松来さんのまとう雰囲気がめちゃくちゃかわいくてな……。
わりと一騎に対して積極的な面とかそれでもわりと恥ずかしがる面とかすごくかわいい。
欲を言うなら真矢ちゃんとの親友感もっと見たかったかな!

変性意識の設定をきちんと説明して、翔子の激烈「ゴーバイン!!」のギャップを伏線にしておいてこそ最後に生かせるというね……。
あっあっでも私は優しい甲洋が心底大好きなので翔子がまだいなくなってない段階の「このローンドッグ野郎」はちょっと嫌だなと思いました。
でも大音さんはやっぱり甲洋はまり役で好きだ。

あと戦闘シーンが絵的に魅せられない分緊迫感づくりがすごいなと思った。
澄美さん彩乃さん役の方たちすげえ……よくぞあんな早口で叫んで……。

剣司が咲良に「女なんかに」的ミソジニーを発動するのやだなって思ったんですけど広登の「男らしくないんじゃないのー?」に接続する上で仕方ないキャラ造形なのかなあ、とも。

最大の疑問はなんでクライマックスのBGM『翔子 -shoko-』じゃないの……???
なんでそんな暢気な雰囲気の劇伴チョイスしちゃったの?タイトルこそ『少女の想い』か……。
なんか理由あるんだよね?かなり浮いてたけど……。
儚い女の子を演出するのに白ワンピに麦わら帽子はなんかもうベタベタすぎるど定番でなんだかなと思わなくもないけど(EXODUSでも思ったさ……)美しかったです……。
空の上の翔子に語りかける容子さん、泣いた。