真昼の淡い微熱

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いつでも君の傍にいる/安曇ひかる

すっげーー何から何まで余さずテンプレだった。なんか感心。


BLにおける社会的地位の高い当て馬はみんな受けへの執着心が異常で狂ってるよなーーー、
と思った次の瞬間なぜか不用心にもたまたま開いてる玄関の鍵、に笑った。
個人的BLあるあるの一番がそれなので。
からの、一旦本編一区切りしたあとの後日譚が嫉妬からの勘違いからのすれ違い――て、テンプレすぎてすげえ。しかも座薬。
いえ、好きですテンプレ。
キャラもテンプレ記号的で理解に助かる。
でも本当にまっすぐなテンプレだから苦笑してニヒル視点になって入り込めなかった部分はある。まあいいけど。
しかし大体バイ自認は節操なしなんだよな。はあ。


キャラの感情が展開に埋め込まれている感じで「はい、こう展開したんだからこういう感情を得ましたね」と提示されてるだけのように思えてしまい。
お節介の攻めにお説教されて植物状態の父の受容をするとかそれで上司への性的依存から抜け出せるとか。
でもまあこれデビュー作?だっけ?
『明日も愛してる』みたいなしんどい感情を描けるようになるんだからすごいよね。