真昼の淡い微熱

感想ブログ

無恋愛紳士/ARUKU

初ARUKUさん。
なのでノリがわからずざくざく進む展開に最初は引いてしまったけど徐々に慣れてクセになってった。
これだけエピソード削れるのすごい勇気……。

アセクシャルのキャラがいるということで手に取った。
男女の『ケンガイ』、百合の『やがて君になる』に続いてBLでも恋愛感情ないことをメインに据えた恋愛ものを作れるのか。
まあ、期待はしてなかったので最初にラストのほうパラッと見たら案の定セックスしてた。
のでアロマンティックが貫かれるかどうかを気にして読み進め、たが、それもひっくり返される。カテゴライズするならデミロマなのかな。
もう少しどうにかこうにかすればBLでも恋愛至上主義を破壊できると思うんだー!
時代はもうそれができる段階にあると思ってるよ。だから無性愛という概念を出す作品が出てきたんでしょう。


ただそれとは別に話は面白かった。
受けがかわいい。
受けの性格の振り幅が大きいのに全く戸惑うことなく受け入れられたのは根底のキャラ観がしっかりしててちゃんとキャラが立ってるからだなと思った。
執着激しい攻め好きなときとダメなときがあるけどこれは好き。違いがなんなのかは分析してない。

あとこれは「ずっと一緒にいる」うちに絶対リバるやつ……いや全然本編正しく受けと攻めだから、攻めしか「受けてもいい!」って言ってないからニアリバタグもつけないけど。