真昼の淡い微熱

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出口ゼロ13巻/瀬田ハルヒ

ああああああ百合だああああああああ!!
すさまじくすさまじく私好みの私のための百合だ…………。
あり、あり、ありがとう……。
もはや愛子という名もぐらついたぞ。ゆみかと呼んでよいか。


前巻で愛子と怜士にフラグらしきものが立って、私は、ふっと我に返った。恋愛要素のないこの作品も、なかよしだから、やっぱりそこに終結するのかと。
夕日と咲良はともかく、そこも安直にまとめてしまうのかと。でもしょうがないよね、その安直さも、恋愛要素も、求められているのだろうし、なかよしだしさ。
勝手に期待して勝手に諦める私自身を弔って、覚悟しなおした。
ありがとうさよなら夕日ちゃん大好き、と言う愛子の予告に、ああこれだけあれば生きていける、と、悼みも含めて少し泣いた。


そしたらこれだよ。こんなん予想してねえよ……。
ラスボス咲良じゃねえのかよ完全に愛子巻!!!!
2巻のさあ!!「ごめんね……!!」のあの信頼を!さあ!!!
破壊しきった夕日の人格真っ向から破壊しにかかった女が女を妬み嫉みに由来しない意思をもって絶望に突き落とすこの殺伐を描ききった!!!
これを私が百合と呼ばずして誰が呼ぶ!!!
夕日ちゃん♡夕日ちゃん♡って愛を叫ぶ姿からこの変貌だよ。
とんでもねえ女優だ。二重人格的な感じなのか。
女優といえば許される感のある、「からっぽな」、愛子の人格安定しなさすぎだけどどういうふうにまとまるやら。
これで本当に本当に、夕日にとってメインの男ふたりは戦うパートナーで、愛子とはなににも代えがたい絆で結ばれるのなら、私は、私は何も言うことないですけど……。
完全に「敵」化するとは思えないけど、作品の方向性としてそれもありえなくはないからな。
アカデミーの破壊は"本当の愛子"を敵とするのか。
それでいて表紙もう全部王道百合やん。最高。
次で最終巻かーー。