真昼の淡い微熱

感想ブログ

女子的生活

しおりんかわいい~~~
私は!しおりんのお姉さんメイクが大好きなんだ!!
OL役最高。ボールペンかちかちってやるとこ(杏果談)かわいい、バインダー取り損ねるとこかわいい、合コンでの「チャオ!」的ジェスチャー!!かわいい!!


涙のカミングアウトとか偏見に負けず立ち向かうトランスジェンダーとか手垢ついたパターンを絶対やらねえ姿勢はドラマとして新しかったし、アイデンティティが確立していて好戦的で世渡り上手なキャラ設定もよかったし、思ったよりさらっとMtFレズビアンだと説明されてそのまま進んでいくのもよかった。
けど、父親の「女に手をあげるんじゃない」でまとめられるとか、「女子よりも"女子力"高い」みたいな古典的キャラ像とか、うーん???
しかしどうやら原作はもうすこし繊細らしいんだよな。
トランスジェンダーを自認しながら「自分は女だ」じゃなくて「女子になりたい」で終始進むのも違和感だったけどここらへんも繊細らしいんだよな。

1話の「初回特典ってことで、」まわりのあの感じ、すげーーーああいうセクマイいるわーーーー

こっぱずかしさがある、丁寧に説明しても理解されないし同じ話何度も繰り返すのに飽き飽きしてるから端から説明放棄、でも理解されないことにすこし選民意識もある、会話の主導権を握れる優越感、内輪意識。
わかるーーーーーー

聞く前に自分で調べろ、に誘導してるのはよかった。

あんまり人間ドラマはなくて、無理解な差別者を言い負かしたりするパターンはわりと飽きるな。
意外とパターン化されてはない展開だしじみにキャラ設定つくりこんではあるけど、だからなんなんだ、という。
でも「こういうの、向こうでは許されるんですね」みたいなじわーっといやーな偏見に日常的に出くわすのだと伝える手段だと思えば。なんというか、そうか……そうよね……。


しかし鬱への偏見とか"オーガニック"女子への蔑視とかひどくない?
ミニーさんは結果的にはそうでなかったかもしれないにせよ。
なんかこう、別にみきが戦闘モードで見下しが入るのはいいんだけどだからって物語がそれを許しちゃうのはな~。
いや、安易に後藤と恋に落ちなくてよかった。

「くっそうめえ~~~」とか、"つい素の男言葉が出てしまう"って感じじゃなくて、女以上にジェンダー規範に沿おうとするようなMtF像にならない、囚われているのではなく選択している小川みき、っていう表現はけっこう伝わってきてこのへんドラマとしてもよかったな。

街中ちゅーは不覚にもきゅんとしたぞ。

はーしかししおりんかわいかった。
もっとしたたかなキャラでもいけるぞ。