真昼の淡い微熱

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青野くんに触りたいから死にたい~6巻/椎名うみ

ううおもしろ……。

びっくりした。ラブコメだと思って寝る前に読んだのに怖くて寝れなくなったんだが!?

2巻くらいまで普通にラブコメとして読んでた。
美桜ちゃんのホラー好き設定も「へえ~幽霊ものだからか」くらいに読んでた。
優里に化けて美桜ちゃんちに行く青野くんにもゾッとはしたけどまだラブコメだと思ってた、体育倉庫あたりでやっと気づいた。(遅)

だから余計にこわかった~~~~~~。
なんの心の準備もしてないのだもの。

何を肯定したいのかが明確にわかるからこそ、何を否定してくれるのか気になる。
穢れ思想を無批判に取り入れているがこれは否定してくれないのかな~特に処女信仰。

みんなが危ない目に遭ってでも、美桜ちゃんの不登校をなにがなんでも肯定してやるという意思が強い。
美桜ちゃんが外に出られなかったことを、役に立たないことを、誰にも責めさせないぞの意気込み。

優里の家族のおかしさやばない?
なにがって優里が「ちょっとひどいよね」くらいの認知になるのがわかる、にもかかわらず青野くんの指摘にめちゃくちゃ得心してしまう絶妙な塩梅を描けるのがやばい。



表現力がすごいよね……。
絵じゃなくて構成・演出の表現が……。