真昼の淡い微熱

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すいとーと!/沖野ユイ

よかった~。
1話でキスまでかましといて以降特段関係が進展しなかったから「そんなにジャンプラ読者に叩かれたこと響いて控えちゃったのかな……」と思ってつらくなって読まなくなっていったんだけど、通しで読んだらまあまあ百合やってたから、よかった。

ごはん×女の子×百合、これで『幸腹グラフィティ』や『新米姉妹』やっても差別化できない。
「ちゃんと」百合をやってることが評価に値する時期。
『満腹百合』ともまた違いますね。

特によかったのはね~告白の返事を保留にしながらお風呂一緒に入って手を繋いでもふたりとも性的に意識してなかったところかな。
いや、百合に性欲を媒介させないのはそれはそれでムカつくのだが、性欲を背負って百合やる反骨心溢れる作品にはもう満たされてるんだ。
細微で神聖でキャッキャウフフな女子高生、ではないキャラクターたちだからこそ、いっしょにお風呂に変な意識がないことを称賛できる。

別にごはんは特に美味しそうに描かれてるとは思えなかったが。
でも九州行くとき食べたいお店がいっぱい~まずラーメン。
ぎょうざは自分で作ってみた! 美味しかった!

「パンケーキとかじゃなくてガッツリ系が好きな自分を隠す」設定、大したことでもないのに引き伸ばされててウケ。
その価値観だいぶ古いんで『作りたい女と食べたい女』が今流行るわけですね。(『作りたい女と食べたい女』はこれはこれで現在進行でどんどん古くなっていくので……)