真昼の淡い微熱

感想ブログ

ピンポン(アニメ)

面白~。

疾走感ですべてを乗り切ったちょうどいい11話だった。
てらいのないスポーツものだ。
短いから「スマイルをこのへんで負けさせて成長させとこう」とか「天才にも説得力を持たせよう」とかの下心がなく、ペコもトントン覚醒してしまってよい。
競技を描く作品ではなく、屈託がメインだから。

孔が好きや……。
強キャラのはずなのに負け試合しか描かれない、噛ませで始まり噛ませで終わる。
だからクリスマスは部員と打ち解けてわいわいやってて「よかったねえ、よかったねえ」と喜べる。
故郷のお母さんの気分だ。(しかしこの中国の描写も見下し感は見逃せない、そもそもGDP抜かれる前の作品か)

百合枝まじでふんわりミソジニー詰込みましたみたいなキャラでいけすかねえ~。
と思ったらアニメオリジナルなのか。ちょっとほっとする。
芸能人でトロフィーガールでしかし本命は卓球に夢中で振り向いてもらえない恋愛脳。鼻にかかった媚びた声(川澄さんうまいけど清涼すぎる~)。
媚びた恋愛脳女、見下しの極みである。

湯浅アニメ、そもそも湯浅監督が凄いんだけど、この世に湯浅政明が監督しそうな原作がごろごろ存在することにびっくりする。
しっくりきすぎる。
そいえばこのアニメ独特のコマ割的な挑戦がちゃんと成功しており、話の邪魔にならなくてセンスが怖かった。