真昼の淡い微熱

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魔入りました!入間くん(アニメ)

こんなに流し見したの初めて。
気楽に見れすぎてさらさらと通り過ぎて心地よかった。

この、入間くんが全方位モテすることに対して一切の屈託や恥じらいがなくて清々しい。
それを可能にする入間くんの嫌味なさ。

基本的には異世界転生もので、人間社会(日本)の美的オブジェクトだけが都合よく魔界に存在しないので君臨できる。
でもそれだけに終始しないのはひとえに入間くんのキャラクター性なのだろうな。
「目立ちたくない」に固執しすぎるせいで物語が縛られることがないのがストレスなくてよかった。いらいらせずにすむ。

魔界、人間が都市伝説になるくらい悪魔しかいないのにみんなあまりに悪魔アイデンティティが強くて違和感。
「地球人の誇り」を日常的に見聞きする違和感みたいな。
ふと思い出したときに天丼される校歌で笑ってしまう。

1話の推進力がすごかったな。
マグロ漁船描写が。
「学校にも行けない過酷環境育ち」「親がクソやべー」「ので悪魔にも子供売るやろうな」「ので培われた度を超えたお人よしぶり」「理不尽な目に逢いまくるかわいそうさ&話作りの便利さ」「入間くんの並外れた回避能力」が全部伝わる。
お見事すぎる鮮やかさ。

クララの声がありそうでない唯一無二ですげー好き。
朝井さん~。