真昼の淡い微熱

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君としらない夏になる1巻/きぃやん

社会から脱出系百合の系譜。


なんていうか、終末世界系百合も地味に出続けるし、百合=脱出モチーフも陳腐だし、百合=青、海、水系統も飽き飽きなんだけど、でもまあ読んでしまう枠かなーと。
(百合オタなので基本的に「でもまあ読んでしまう枠」ばかり増えていく)

そんな感じでナメてかかってたらその中ではわりあい良かった。
カップルに出会う第三者の立場の女、という展開がいい。この先どうなるんだろう、とわくわくさせてくれる。
結婚特権からの疎外をきちんと描いてくれる百合、中々ありませんしね。

エモと地に足ついてる感の調和が強みっぽいのでその路線極めてほしい。
具体的にはもっと社会に接近してほしいし、島の社会や土地の空気感がほしい。